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Café Rainbird

Against(2022.08.13)

Music & Lyrics by Café Rainbird

CONTENTS
i. ファイアスターター(Full ver.)(04:21)
ii. Frost World Hypothesis(05:45)
iii. Interlude: Stormy Road(02:25)
iv. Pandemonium(05:18)

ファイアスターター(Full ver.)

永遠の夜がこの世すべて
闇の帳をおろしても
燃え上がる炎が
暗い世界を照らして
同志は斃れ 剣折れて
ひとり荒野を歩んでも
何度でも立ち向かう
この魂 燃え尽きるときまで


絶望 それは「安寧」
服従 それは「良識」
抑圧 それは「恩寵」
そんな言い換えめいた欺瞞にまみれ

戦うことが無意味だなんて
抗うことが徒労だなんて
諦めだけが正解――そんなわけない

ああ 果てしない慟哭と悔恨
両手は血に染まり
贖えぬ罪科を重ねるばかりで

闇は深く 道は暗く
望み尽き果てた世界で
底なしの深淵が脆い心を蝕む
明日のために燃やす命
闇を照らしだす灯火
こころない終焉が
この魂 暗闇にかき消すまで


専制 それは「救済」
暴虐 それは「親愛」
隷属 それは「幸福」
そんな言い訳じみた偽善にあふれ

まつろうだけが道理だなんて
変わらぬだけが正義だなんて
黙従だけが最善――そんなはずない

ああ終わりない闘争と断絶
願いと裏腹に
物言わぬ屍を積み増すばかりで

空は破れ 星は墜ちて 
光喪った世界で
血に飢えた暴力が
獲物求めてさまよう
いのち懸けて灯す炎
闇を振り払う篝火
残酷な死神が
この魂 気まぐれに吹き消すまで


果ては遠く 敵は強く
夜の終わりすら見えずに
燃え落ちる景色は
灰と煙に変わって
熱いこの身 触れるすべて
焦がし焼き尽くす 熾し火
燃え広がる火の手の
勢いは止まらずに――

闇は深く 道は暗く
望み尽き果てた世界で
底なしの深淵が脆い心を蝕む
明日のために燃やす命
闇を照らしだす灯火
こころない終焉が
この魂 暗闇にかき消すまで

Frost World Hypothesis

月が照らすのは 凍りついた街
うらさびた墓標の群れのよう
二度と動かない 昨日までの世界
むなしく面影を残すだけで

冷たい輝き 月の光が温度奪う
眠ったまま 綺麗なまま 熱が消えるまで

争いもなく 憎しみもなく
冷えきって時は停まる
終局もなく ずっと動かないまま
ただ つかのまの永遠が終わるまで


晴れ渡る夜空 浄められた夜
蒼白い孤独な月の下
かすかな吐息も すぐに凍りついて
きらきらときらめく星のようで

無限の静寂 星は無音の歌を歌う
まどろむまま 静かなまま 息の止まるまで

苦しみもなく 哀しみもなく
凍てついて時は停まる
感情もなく ずっと息止めたまま
ただ 長すぎる一瞬が過ぎるまで

凍ったまま 動けぬまま 
長い滅びの時間の中で
待つ以外何もできずに
ただうつろなまま 過ぎた日の夢見る

Interlude: Stormy Road


*instrumental

Pandemonium

赤く灼けた鉄のように
熱く滾る憎悪 天地に満ちて
崩れ落ちる塔のように
滅びの運命を確かに予感し

天に戦乱を: 甘き深淵を
地には混沌を: 昏き楽園を
罪に献身を: 悪に福音を
――並べて溢れるまで

勇者よ 疾く来たれ
濁らぬその瞳で
歪んだこの世界を
正してみせよ

蒼く凍る月のように
冷たく残酷な熱情に駆られ
朽ちて果てる花のように
たゆたう意識の澱みに溺れて

天に憎しみを: 呪詛の愛しさを
地には苦しみを: 不義の優しさを
罰の愉しみを: 善のさもしさを
――並べて毀れるまで

勇者よ 疾く来たれ
穢れぬその諸手で
腐ったこの世界を
癒してみせよ


生に災厄を: 重き沈黙を
死には祝福を: 無垢の静寂を
日々に終局を: 永遠の忘却を
――並べて休まるまで

勇者よ 疾く来たれ
迷わぬその剣で
首尾良くこの私を
屠ってみせよ

勇者よ 疾く来たれ
真の英雄なら
狂ったこの世界を
救ってみせよ

救ってみせよ

Music & Lyrics by Café Rainbird

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