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Café Rainbird

Romantic Ambivalence(2023.08.13)

Music & Lyrics by Café Rainbird

CONTENTS
1. Firestarter (prologue/instrumental)(1:35)
2. 砂糖とスパイス(3:25)
3. 反世界の恋人(2:47)
4. ネクロマンサー(5:00)
5. アンヘドニア(4:14)
6. The Tower(2:02)
7. Pandemonium(5:18)
8. Eternal Rest(4:48)
9. Game is over(epilogue/instrumental)(1:36)

ファイアスターター(prologue)


*instrumental

砂糖とスパイス

繰り返す毎日 味気のない人生に
ひとつまみの魔法を 《調味料》をお探しでしょう?

くだらない毎日 無為な日々に疲れ果て
素晴らしい効き目の 《万能薬》をお求めでしょう?

月の出ない晴れた夜更け
午前二時を過ぎたら
部屋の明かり消して ひとり
鏡の中 覗き込んで

息をとめて口づけして
夜の闇は濃く甘く
固い骨が蕩けるまで
魅惑的な愛に溺れて


つまらない毎日 色気のない日常を
ぬり変える愉快な 《冒険》をお望みでしょう?

雷鳴る嵐の晩
午前二時をまわれば
窓を叩く音が合図
すぐに開けて招き入れて

目をつぶって抱擁して
夜の闇はかぐわしく
脳の髄がしびれるまで
刺激的な恋に溺れて

優雅で繊細
飴細工の《逢瀬》
口どけなめらか
舌を濡らす甘い罪 ああ


夜の闇は薫り高く
熱い吐息せつなげで
ただ貴方の思うままに
愛と慾の求めるまま――

薔薇の花で窒息して
むせかえるような快楽で
身体ふるえ倒れるまで
ほら素敵な嘘で溺れて

反世界の恋人

宝石のような瞳に
天使のような顔立ち
誰しも心惹かれる
私の架空の恋人

flow, flow...
虚空を想う この想いは
flow, flow...
この身をやがて焦がして

やすらぎを知らず 幸せを知らず
光さえ届かない奈落の底で
つかの間も得られない自由の夢を
偽りの夢を ひとり夢見る


投げかける声やさしく
微笑む顔はおだやか
夜毎に愛をささやく
私の不在の恋人

flow, flow... 
虚空に願うこの願いは
flow, flow...
命をやがて燃やして

喜びを知らず ときめきを知らず
響きすら聞こえない孤独の淵で
どこまでも届かない恋の想いを
偽物の恋を ひとり恋する

連れ出して今すぐに 灼けつくような熱量で
窮屈なこの身体 燃やし尽くして さあーー

ネクロマンサー


暗い 不思議な森の奥
古ぼけた 瓦礫の街に
ひとり楽しく暮らすのは
うら若い人形遣い

月の輝く夜もすがら
熟練の見事な魔術で
糸を操り 紡ぐのは
つぎはぎの恋物語

ごらんあれ お手製の劇団を
身も心も盗まれた役者たち
にせものの魂を 吹き込まれ
踊り歌うよ 気まぐれな主人のため

麗しい その御姿
廃墟の街の<我らが主人>
思うまま 世界を
劇場に 変えていく


錆びた玩具の楽団が
ぎこちなく 音を響かし
甘く せつなく鳴らすのは
断ち切れた未来の夢

ごらんあれ 御自慢のお芝居を
目眩く塗り替わる物語
戯れに運命をもてあそぶ
――だってすべては 移り気な彼女のもの

美しい その御姿
空虚の街の<我らが法>
望むまま 摂理を
ねじ曲げて 変えていく


素敵なお芝居
夢見る魔法は
すべてを呑み込み
砕いていくだろう

真夜中に踊り歌う
まがいものの<我らが魂>
救いなく 愉快に
落ちていく 暗黒へと

飽きもせず 今日も紡ぐ
御都合主義の大茶番劇
素晴らしい世界に
さあ、ようこそ――歓迎しよう

アンヘドニア

朽ち果てた古城で
時は澱んだまま
鎖された人生は
ただむなしく

弱い感情さえ
沼の底の泥のよう
目にするものすべてが
厭わしく

過去の希望が 愛の記憶が
夜ごとに地獄の扉を叩き
鈍い痛みが 深い嘆きが
闇夜にやさしく迎えに訪れて

傷ついた箱庭
ずっと壊れたまま
動かない心は
ただ苦しく

淡い喜びさえ
責め苛む罰のよう
温度のない無だけが
いとおしく

消えた未来が 棄てた理想が
夜ごとに奈落の扉を開き

重い憂いが 暗い呪いが
うつろな眠りに静かに供をして

The Tower


(up, down, down...)

High, high,  the tower is high.
Climb, climb, climb the tower to fall.

The more you go with each step of seven,
The more y’all feel like in the heaven.
Once you step off the stairs of your pity life,
You will lose the all, in the name of the ‘fall’.
The tower is high enough to dive and touch the sky,
Cease to cry, and now prepare yourself to fly.

(up, down, down...)

Pandemonium

赤く灼けた鉄のように
熱く滾る憎悪 天地に満ちて
崩れ落ちる塔のように
滅びの運命を確かに予感し

天に戦乱を: 甘き深淵を
地には混沌を: 昏き楽園を
罪に献身を: 悪に福音を
――並べて溢れるまで

勇者よ 疾く来たれ
濁らぬその瞳で
歪んだこの世界を
正してみせよ

蒼く凍る月のように
冷たく残酷な熱情に駆られ
朽ちて果てる花のように
たゆたう意識の澱みに溺れて

天に憎しみを: 呪詛の愛しさを
地には苦しみを: 不義の優しさを
罰の愉しみを: 善のさもしさを
――並べて毀れるまで

勇者よ 疾く来たれ
穢れぬその諸手で
腐ったこの世界を
癒してみせよ


生に災厄を: 重き沈黙を
死には祝福を: 無垢の静寂を
日々に終局を: 永遠の忘却を
――並べて休まるまで

勇者よ 疾く来たれ
迷わぬその剣で
首尾良くこの私を
屠ってみせよ

勇者よ 疾く来たれ
真の英雄なら
狂ったこの世界を
救ってみせよ

救ってみせよ

Eternal Rest

沈みゆく太陽が染めていく
すべてを暗く赤く
葬列の鐘の音が鳴り響く
遙かな世界の果てまでも

ほとばしる鮮血が濡らしていく
大地を重く黒く
秩序もなく正義もなく
絶対の破滅と恐怖が支配して

闇はなお暗く
空を呑み込んで
死者の絶叫が
地の底から響いて

歪んだ運命が交錯して
無垢な望みを断ち切っても
脇目を振らずに戦うだけ
光喪った世界で

冷酷な戦場が傷つける
心を惨く深く
救いのない終幕には
耐えがたい憎悪と悲哀が同居して

敵はなお強く
血肉切り裂いて
修羅の戦いが
身も心も削って

手にした剣が砕け散って
脆い希望が消え去っても
命を燃やして抗うだけ
壊れ呪われた世界で

彼方の閃光
まばゆい光の渦
光を望んで
光を ああ

いつしか大地に朝日射して
夜の終わりが訪れれば
静かに目を閉じまどろむだけ
永遠の安らかな眠りに

永遠の安らかな眠りに

Game is over(epilogue/instrumental)


*instrumental



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